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入札マーケット動向マンスリーレポート(2025年3月度)

入札マーケット動向マンスリーレポート(2025年3月度)

 「最新の入札動向を発信し、入札マーケットの活性化を推進する」ことを目的に、入札に関する情報を分析・提供する入札リサーチセンターは、入札マーケットの動向に関するレポート2025年3月を公開いたします。

公示案件数 と 落札案件数 の推移

公示案件数

 

 

2025年3月の公示案件数は総計149,310件で、前年同月比101%となりました。

 

落札案件数

 

 

2025年3月の落札案件数の総計は147,590件で、前年同月比103%となりました。

 


<集計条件>

・各発注機関WEBサイトで公表され入札情報速報サービスNJSSに登録された月をベースに算出
・案件数は、入札案件公示がなく落札結果のみ公表されている随意契約等の案件も含めた集計結果

 

公示案件の入札形式別割合

【 全体 】

 

入札形式別の公示案件割合では、一般競争入札が全体の31.6%を占め、最も多い結果となりました。

Topics

政府は、物価上昇などの経済情勢を踏まえ、「少額随意契約(見積もり・オープンカウンター)」の基準額を引き上げる方針を固めました。今回の改定は約半世紀ぶりで、2025年度から施行される予定です。対象は国・各省庁および地方自治体で、全国的に適用されます。

 

すでに複数の自治体が基準額の引き上げを発表しており、今後は一般競争入札や指名競争入札といった契約形式の割合にも変動が生じる可能性があります。入札リサーチセンターでは今後も引き続き、その動向を注視してまいります。

 

なお、今回の基準額引き上げついては、下記の記事で解説しておりますので、ぜひご覧ください。

 

関連記事:「少額随意契約の基準額引き上げ」徹底解説|営業担当者が知るべき影響と対策

 

 

【 入札種別ごとの入札形式割合 】

 

物品では「一般競争入札」が49.4%と最も多く、次いで「見積(オープンカウンター)」が36.9%でした。役務では「一般競争入札」が57.5%と最多で、「企画競争」「見積(オープンカウンター)」なども一定割合を占めています。建設・工事では「一般競争入札」が54.9%、次いで「指名競争入札」が36.6%と続き、指名による発注も多いことがわかります。測量・建設コンサルタントは「指名競争入札」が54.7%と半数を超え、分野ごとに入札形式の傾向が大きく異なる点が特徴的です。

 

2025年3月は、建設・工事における指名競争入札の割合が前月比で約10.6pt増(26.0%→36.6%)、測量・建設コンサルタントも約15.7pt増(39.0%→54.7%)と大きく伸びました。これは年度末に向けて、限られた期間内で確実に履行できる業者への発注が重視され、実績ある事業者を指名しやすい状況となった可能性が考えられます。特に設計や測量など、継続性のある業務では、迅速な契約が求められやすく、指名競争入札が選ばれやすくなる傾向が見受けられます

 


<集計条件>
・各発注機関WEBサイトで公表され入札情報速報サービスNJSSに登録された月をベースに算出
・入札情報速報サービスNJSSに登録されている入札形式を基に算出。入札種別は、NJSSで設定されている資格カテゴリーを使用。

 

エリア別 公示案件数

 

2025年3月のエリア別公示案件数は、全体的に増加傾向となりました。

 


<集計条件>
・各発注機関WEBサイトで公表され入札情報速報サービスNJSSに登録された月をベースに算出
・案件履行場所が複数の都道府県に該当する場合は、1案件に複数の都道府県が付与されるため重複あり

各種データは、都道府県別・機関別の集計や年間推移データなど、様々な切り口でのレポート化が可能です。
戦略や分析に欠かせない入札関連データにご興味のある方は こちら をご覧ください

 

落札金額の推移

2025年3月の落札金額総計は、前年比で109%となりました。

 


<集計条件>
・落札金額は、各発注機関ごとに公表された落札結果を収集した合計値(同一案件が複数機関で公表されている場合もあり)

・各発注機関WEBサイトで公表され入札情報速報サービスNJSSに登録された月をベースに算出

 

入札検索キーワード 急上昇ランキング (2025年3月度)

2025年3月1日~3月31日に「NJSS」内で検索されたキーワードのうち、前月と比較して上昇幅の大きいキーワードを「入札検索キーワード 急上昇ランキング 」として発表いたします。

 

 

2025年3月の入札検索キーワード急上昇ランキングでは、第1位が「太陽光」、第2位が「橋梁点検」、第3位が「スタートアップ」となりました。

 

第1位にランクインした「太陽光」が急上昇した背景には、政府による再生可能エネルギー推進政策の加速が挙げられます。2025年度予算案では、「需要家主導型太陽光発電及び再生可能エネルギー電源併設型蓄電池導入支援事業」に100億円の予算が充てられています。

 

この事業は、2030年の長期エネルギー需給見通し等の実現に向けて、再エネの拡大・自立化を進めることを目的としています。蓄電池の導入を進めることで、電力需給バランスに応じた行動変容(ピークシフト)も可能とし、より柔軟なエネルギー利用を支援する内容となっています。

 

こうした国の支援方針を受けて、自治体・企業の双方で導入計画が加速し、関連する調達案件の検索数増加につながったと考えられます。

 

参考:経済産業省関係 令和7年度当初予算の概要(経済産業省)  

 

 

「太陽光」が案件名に含まれる入札案件例(2025年3月公示)

 

 


<集計条件>
・集計期間:2025年3月1日~3月31日
・対象:集計期間に入札情報速報サービスNJSSユーザーが検索したキーワードのうち、上位100位以内のキーワード
・入札情報速報サービスNJSSユーザーが検索したキーワードを元に、前月と比較して上昇幅の大きいキーワードをランキング

 

 

注目された入札案件 (2025年3月度)

2025年3月1日~3月31日に「入札情報速報サービスNJSS」に登録された案件の中で、注目された入札案件を紹介します。

 

※案件名・案件詳細画面をクリックすると、「入札情報速報サービスNJSS」にて入札案件の詳細が確認できます。


【案件名】
戸籍における氏名の振り仮名届出コールセンター運営等業務委託
 

【発注機関】

大阪府 / 大阪市役所
【入札日】
2025年04月02日

【案件名】
令和7年度 オウンドメディアに関する動画コンテンツ制作・運用業務
【発注機関】

東京都 / デジタル庁


【資料提出日】
2025年04月15日

<集計条件>
・集計期間:2025年3月1日~3月31日
・入札情報速報サービス「NJSS」の入札案件ページ別閲覧数をもとに判定

 

 

 

入札関連データについて

入札リサーチセンターでは、入札形式・都道府県・業種・発注機関など、様々な入札に関するデータの抽出・調査・分析ができます。入札に関する情報の調査についてのお問い合わせは、こちら からお願いします。

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