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入札トレンドを知る!入札検索キーワード急上昇ランキングTOP30(2025年5月度)

入札トレンドを知る!入札検索キーワード急上昇ランキングTOP30(2025年5月度)

公共調達の分野では、社会情勢や政策、季節要因などにより、注目されるテーマや案件が日々変化しています。こうした動きをいち早く捉えることは、営業戦略や提案内容の精度を高めるうえで重要です。

 

本記事では、2025年5月に検索数が急上昇した入札関連キーワードTOP30を紹介し、特に上位10位については、検索上昇の要因や市場動向とあわせて解説します。

 

入札トレンドの把握を通じて、戦略的な提案や案件対応の精度向上にお役立ていただければ幸いです。

 

入札検索キーワード 急上昇ランキング (2025年5月度)

🥇1位:国勢(155UP)

2025年10月1日に実施予定の令和7年国勢調査に関連し、「国勢」に関する検索数が大きく上昇しました。国勢調査は5年に一度行われる全国規模の統計調査であり、今年度はその実施年にあたります。

 

過去の調査では、広報物の制作、印刷業務、調査支援システムの導入、調査員向け研修運営など、多岐にわたる業務委託案件が全国の自治体で発生しており、今回も同様の動きが進んでいる可能性があります。

 

実際に、2025年4月以降、「国勢」に関する入札案件の公告が目立っており、検索数の上昇は、こうした準備業務の本格化を反映したものと考えられます。

 

【参考情報】国勢調査とは?(総務省統計局)

「国勢」が案件名に含まれている入札案件推移

集計対象:地方公共団体

 

2025年4月以降、「国勢」に関連する入札案件の公告件数が急激に増加しており、検索数の上昇とも一致した動きが見られます。

「国勢」に関する入札案件例

 

 

🥈2位:スポーツ(101UP)

「スポーツ」に関連する入札案件は、施設整備、備品調達、イベント運営、学校教育関連など幅広い分野にまたがり、年間を通じて多数公告されています。中でも例年、4月から8月にかけて案件数が増加する傾向が見られます。

 

そうした中で、今回検索数が大きく上昇した背景には、2025年に東京都で開催予定の国際スポーツ大会があると考えられます。2025年には「東京2025世界陸上競技選手権大会」および「東京2025デフリンピック」という2つの大規模イベントが予定されており、現在、関連施設の整備や大会運営に向けた準備が本格化しています。

 

競技施設の改修や仮設設備の設置、運営スタッフ・警備の手配、広報物の制作、バリアフリー対応など、調達対象となる業務は多岐にわたります。
今回の検索数の上昇は、こうした大会準備に関する案件の本格化を反映していると推察されます。

 

【参考情報】TOKYO FORWARD 2025 世界陸上・デフリンピック(東京都 スポーツ推進本部)

「スポーツ」が案件名に含まれている入札案件推移

集計対象:地方公共団体

 

「スポーツ」に関連する入札案件は、年間を通じて幅広く公告されていますが、とくに4月から8月にかけて件数が増加する傾向が見られます。

「スポーツ」に関する入札案件例

 

🥉3位:草刈(94UP)

「草刈」に関する検索数が大きく上昇した背景には、季節的な需要の集中があると考えられます。

 

草刈業務は、雑草の繁茂が本格化する5月から初夏にかけて特に需要が高まる分野です。とくに、公園、学校、河川敷、道路緑地などの公共施設の維持管理においては、安全性や景観保持の観点から定期的な草刈が求められており、例年この時期に多くの入札案件が公告される傾向があります。

 

とりわけ一般競争入札による草刈業務の公告は、5月をピークに集中する傾向が強く、自治体や官公庁が一斉に予算執行を進める時期とも重なります。今回の検索数の増加も、こうした集中発注を受けて業務受託を狙う事業者による情報収集の動きが反映されたものと推察されます。

 

草刈業務は、造園・緑地管理・清掃業務などを手がける中小事業者にとっても参加しやすく、地域密着型の案件が多いことからリピーター獲得にもつながりやすい分野といえます。

「草刈」が案件名に含まれている入札案件推移

集計対象:地方公共団体

 

「草刈」を含む案件は、例年4月から6月にかけて顕著に増加し、他の月と比べても特に高い件数で推移しています。

「草刈」に関する入札案件例

 

4位〜10位の急上昇キーワードを一挙解説

4位:橋梁補修

令和7年度の国土交通省予算では、老朽化インフラ対策が重点施策として位置づけられ、特に橋梁の補修・更新が強化されています。 道路メンテナンス補助予算が2,282億円に増額され、ドローンやAIを活用した点検技術の導入が推進されています。 これにより、地方自治体や関連機関による橋梁補修工事の発注が増加し、入札検索での「橋梁補修」キーワードの上昇につながったと考えられます。

【参考情報】令和7年度 国土交通省・公共事業関係予算について(財務省)

5位:賃貸借

政府は公共施設の効率的な運用を目的として、物品や設備の賃貸借契約(リース契約)の活用を推進しています。特に、LED照明や空調設備などのリース契約に関する補助制度が拡充されており、こうした施策を背景に、地方自治体でも賃貸借契約に関する公告が多く見られるようになっています。

6位:エアコン

文部科学省は、学校施設の環境改善を目的として、空調設備の整備を推進しています。令和7年度予算では、公立学校施設整備費が増額され、エアコンの設置や更新に対する補助が拡充されています。加えて、6月は気温の上昇により空調設備への関心が高まる時期であり、こうした制度的・季節的要因を背景に、地方自治体によるエアコン設置工事に関する入札が注目され、「エアコン」キーワードの検索頻度が上昇した可能性があります。

【参考情報】学校施設整備関連データ・参考資料(文部科学省)

7位:トンネル

国土交通省は、老朽化した道路インフラの安全対策を強化しています。令和7年度予算では、道路の維持修繕費として4,526億円が計上され、定期点検およびその結果に基づく橋梁やトンネル等の計画的な修繕が実施されます。これにより、地方自治体によるトンネル補修工事の発注が増加し、「トンネル」キーワードの検索頻度が高まったと考えられます。

【参考情報】令和7年度 道路関係予算配分概要 (国土交通省)

8位:封入

総務省は、行政手続きのデジタル化を推進する一方で、郵送による通知や案内の需要も依然として高い状況です。2025年7月に予定されている参議院議員通常選挙に向けて、各自治体では投票所入場券や選挙公報の封入・発送業務の準備も本格化しており、これらの要因が重なって、「封入」キーワードの検索頻度が上昇したと考えられます。

9位:学校

文部科学省は、学校施設の老朽化対策や防災機能の強化を重点施策としています。 令和7年度予算では、公立学校施設整備費が増額され、耐震化や空調設備の更新が推進されています。 これにより、地方自治体による学校関連の工事や設備更新の入札が増加し、「学校」キーワードの検索頻度が上昇したと考えられます。

【参考情報】学校施設整備関連データ・参考資料(文部科学省)

10位:消防

総務省消防庁は、令和7年度予算案において、能登半島地震を踏まえた消防防災体制の強化を重点施策としています。 具体的には、消防団への救助用資機材等搭載型消防車両の無償貸付や、救助用資機材等の整備に対する補助が盛り込まれています。 これらの施策により、地方自治体による消防関連設備の整備や更新の入札が増加し、「消防」キーワードの検索頻度が高まったと考えられます。

【参考情報】令和7年度総務省消防庁予算について(総務省消防庁)

入札検索キーワード 急上昇ランキング (2025年5月度)
<集計条件>

・集計期間:2025年5月1日~5月31日
・対象:集計期間に入札情報速報サービスNJSSユーザーが検索したキーワードのうち、上位100位以内のキーワード
・入札情報速報サービスNJSSユーザーが検索したキーワードを元に、前月と比較して上昇幅の大きいキーワードをランキング

 

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