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会計検査院とは

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本記事は、弊社サービス「入札情報速報サービスNJSS」で連載していたブログ記事です。
2023年2月以降、本サイト「入札リサーチセンター」に移管し、掲載を継続いたします。

最近、非常に注目度が高い随意契約。

その随意契約が、公平なものか不公平なものかを判断しているのが一体誰なのか、みなさんご存知でしょうか?

 

日本には「会計検査院」という機関があり、国や地方自治体が公平な入札を行っているかどうかをチェックしている機関があります。

本記事では、「会計検査院」について詳しく解説します。

会計検査院とは?

会計検査院は、国や地方公共団体の会計などの検査を行い、税金が適切に使われたかをチェックする行政機関です。国会や裁判所に属さずに、内閣からも独立した憲法上の機関として存在しています。

 

常時会計検査を行い、正確性、合理性、経済性、効率性及び有効性などのさまざまな観点から検査を行い、会計経理を監督することになっています。

 

また、不適切または不合理な会計経理等を発見した際には、単に指摘するだけではなく、原因を究明し、是正や改善を促す積極的な機能もはたしています。

 

会計検査院ってどんなところ?

会計検査院では、①会計経理の監督②決算の確認を行い、国民の大切な税金が適切に使われたかをチェックする仕事をしています。
会計に関する不正行為や不適正な会計経理を指摘するだけではなく、国の税金を使って実施した政策や事業が有効に機能しているか、国民の利益につながっているかなどの観点からも検査を行っています。

会計検査院HP引用

 

会計検査院の仕事内容

会計検査院は、 下記のような役割を果たしています。

 

① 随意契約の見直しの趣旨に反して制限的な応募要件を設定して、所管府省退職者の再就職者が在籍している問題の解決。

 

② 審査措置要求決議においても、随意契約の見直しにおける更なる競争性の向上について取り組むようにするための管理。

 

入札・契約事務が適切に行われて、公正性、競争性及び透明性が確保されているかなどに着眼しての検査の実施。

 

会計検査院HP引用

会計検査院によって明らかになった問題や解決事例

会計検査院によって明らかになった問題や、解決した事例です。

 

  • 所管府省退職者の再就職者国の行政機関に常勤の職員として職務に従事した者で、国家公務員を退職して、当該行政機関が所管する独立行政法人、公益法人等に再就職した者。

 

  • アウトソーシング契約の実施に当たり、競争性及び透明性を確保するため一般競争契約への移行等を推進するとともに、標準資料や実例等の適用を十分考慮するなどして、予定価格の積算を経済的なものとするよう是正改善の処置を求めたもの。

 

  • 子会社が行う業務の発注において、競争の利益をより享受できるよう競争的な契約方式の導入を図らせるよう意見を表示したもの。

 

  • コンピューターサービスの調達に当たり、特定調達に該当するものであることを踏まえ、透明性、公正性及び競争性が確保された契約事務を実施するよう改善させたもの。

 

  • 下水道終末処理場等の再構築に係る基本設計業務の契約に当たり、透明性、競争性等の確保を図るため、随意契約を見直して競争性のある契約方式に移行するよう改善させたもの。

 

会計検査院HP引用

会計検査院の取り組みによる効果

税金の無駄遣いをチェックする会計検査院。

入札・契約事務においても、公正性、競争性及び透明性が確保されているかなどに着眼しての検査の実施しています。

 

会計検査院は「1者応札・1者応募」となった契約の原因分析を行っており、その要因として考えられるものとその改善方策をまとめています。

 

一例をあげますと、『業務内容が明確でないことにより参加者が限定されていると考えられるものに対して、発注仕様書の策定にあたって新規参入希望業者でも入札価格を算出できるよう業務内容や業務量を具体的に記載すること』などを改善方策としています。

 

不透明な随意契約が減る、すなわち一般競争入札が増え入札機会が拡大

不透明な随意契約が減るということはすなわち、「もっと一般競争入札を増やし、入札を公平化していこう」ということです。

 

これは、多くの一般企業にとって今まで参加できなかった入札案件に参加できるようになる、つまり入札のチャンスが増えるということです。

一般競争入札が増え、価格の適正化が進んでいけば税金の無駄遣いも減ると思います。それは、我々国民にとっても非常に喜ばしいことです。

 

会計検査院の働きかけ

会計検査院の働きかけによって、最近世の中の不公平な入札案件はどんどん縮小傾向にあります。

 

これからの入札は、公平かつ利益率の高い案件が増えてくるのではないでしょうか。そういった入札案件が落札できるように、日々の入札情報収集を行なって頂ければと思います。

 

 

 

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