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政府の予算ってどうやって決まる?スケジュールから逆算して積極型の案件提案へ

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110兆円超の規模となる政府の当初予算。


この予算案を議論するのが、毎年1〜3月ごろに開催される予算委員会です。

NHKでもテレビ中継されているほか、今年は政治資金パーティーに関する議論が交わされていることから、新聞やニュース番組で見たことがある人も多いのではないでしょうか?


しかし、こうした政府予算の中身について、いつ頃から議論が始まり、どうやって各政策ごとの予算が決まり、最終的に国会で承認されるかのプロセスは知らない人が多いのではないかと思います。


逆に、こうしたプロセスを把握しておけば、今後どのような政策に予算が付くかの予想ができるほか、政府に対する要望などを効率的に行うこともできます。

 

そこで今回は、政府の当初予算が決まるまでの流れをまとめました。

 

 

政府予算のスケジュール

まず、大まかな予算の流れは下記の通りとなっています。

 

 

それぞれの具体的な内容について詳しく見ていきましょう。

 

【各府省庁】予算案の議論(〜7月)

各府省庁では、毎年夏頃までかけて予算につながる政策の仕込みをします。

 

各府省庁の担当者が現場の事業者などから聞いた課題や海外の動向などを元に政策を作るのですが、その際に審議会を開き、公式な場で有識者の方を含めた意見としてまとめることも多いです。

 

例えば、2年ほど前から政策の目玉になっているGX(グリーン・トランスフォーメーション)で言えば、このような審議会(小委員会)での議論が行われ、2022年の5月19日に中間とりまとめが公表されています。

 

グリーントランスフォーメーション推進小委員会(経済産業省)

 

 

こうした報告書などを見ると、今後の政策の方向性のみならず、翌年度に向けて、各府省庁がどのような予算要求をしそうか推測することができます。

 

 

【内閣府】骨太の方針閣議決定(6月)

骨太の方針は、その正式名称を「経済財政運営と改革の基本方針」といいます。

経済財政諮問会議という、首相や関係大臣のほか、民間の有識者も含めた会議体で議論し、最終的には閣議決定されます。

 

経済財政運営と改革の基本方針2023(内閣府)

 

内閣府がとりまとめを行いますが、内容には政権の重要課題のほか、翌年度の予算編成の方針が含まれます。そのため、各府省庁の担当者はこの骨太の方針に、予算を取りたい政策を入れ込むように働きかけを行います。

 

なぜなら、骨太の方針に記載されてその政策を進めることが閣議決定されれば、この後に発生する財務省との折衝を進めやすくなるためです(もちろん、骨太の方針に記載されたなかったから予算が取れない、というわけではありません)。

 

 

【財務省】概算要求基準閣議決定(7月)

各府省庁が予算要求をはじめるにあたって、守るべき金額感のルールなどを定めたものになります。
例えば令和6年度予算の場合は、このような基準が公表されています。

 

令和6年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について(財務省)

 

国の財政事情が厳しい中、こうした基準に適合するように、予算の要求をすることが求められています。

 

 

【各府省庁】概算要求(8月)

各府省庁の会計担当部局の審査を経たものが、概算要求として公開されます。

財務省による審査の前ですが、各府省庁がどんな予算要求をしているのか、という点を確認することができます。

こちらもホームページで各府省庁が公表しますが、一例としては以下の通りになります。

 

令和6年度予算概算要求の概要(厚生労働省)

 

令和6年度総務省所管予算概算要の概要(総務省)

 

 

このくらいの粒度になると、各府省庁がどんな政策をやりたいと思っているのか、大体の想像ができるようになると言えるでしょう。

 

 

【各府省庁・財務省】財務省による査定(9〜12月)

概算要求で各府省庁が提出した概算要求について、財務省の主計局という部局が審査をします。

主計局には各府省庁ごとの担当係がおり、予算要求をしている担当者は主計局の担当係の元に足繁く通うことになります。

 

この査定プロセスでは、そもそも本当に予算をつけるのかといった観点や、金額、政策スキームの妥当性など、幅広い観点から審査を受けることになります。

 

 

【財務省】政府予算案閣議決定(12月)

毎年年末になると、財務省査定を経た政府の予算案が閣議決定されます。

このように、財務省のHPで公表されます。

 

令和6年度予算政府案(財務省)

 

まだ国会での予算審議の前ではありますが、ここまで来れば個別の予算の内容が大きく変わることはありません。

 

 

【国会】通常国会における審議(1〜3月)

予算の成立には国会での採決が必要です。
そのため、衆議院・参議院それぞれの予算委員会での審議を経て、それぞれの本会議で採決されることになります。

 

もっとも、予算委員会は首相のほか関係閣僚全員が参加する場であり、かつNHKの中継もされることから、予算の内容のみならず、その時々のホットイシューが扱われることが多いです。

最近では、自民党の派閥の問題で、政治とカネに関する論戦が行われていたことは記憶に新しいのではないでしょうか?

 

こうした国会の審議プロセスを経て、3月ごろに当初予算が可決されることになります。

 

 

まとめ

今回は、政府予算の策定に至るまでの流れを説明しました。

 

このような流れから逆算すると、

  • 全く新しい政策の要望をするのであれば、各府省庁で予算の案の議論が行われているはずの7月ごろまでに行うべき

 

  • 来年度の予算の骨格がわかるのは、毎年8月ごろ

などのことがわかります。

 

行政からの入札案件を得るためには、公募されてから動くのではなく、できるだけ前もって準備を行うことが大切です。

 

ぜひ、今回紹介したような政府の予算決定の流れに合わせて行動することをおすすめします。

 

 

 

 

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