最近、入札参加資格を取得されると同時に、取得の際に設定される「ランク」についてご質問をお伺いすることが多いので、今回は入札参加資格のランクについて、ご説明させて頂きます。
今回は、一番メジャーな資格である【全省庁統一資格】を例にしてみたいと思います。
入札ランクとは?
ランクとは、会社の規模によりA~Dランクに分けられており、入札できる案件が取得しているランクで異なります。
会社の規模は、下記の5項目により、点数形式で付けられます。
(1) 年間平均生産高もしくは販売高
(2) 自己資本額の合計
(3) 流動比率(物品の製造、物品の製造以外とも共通)
(4) 営業年数
(5) 機械設備等の額(物品の製造のみ)
点数形式とは、例えば、年間平均生産高が、
例:200億円以上であれば、55点、100億円以上200億円未満であれば50点…etc
というように、明確に点数を付けることができます。
※詳しくは下記の記事にてご紹介しております。
すべて満点で取得すると100点となり、物品の販売、役務の提供等であれば、
90点以上 : A
80点以上90点未満 : B
55点以上80点未満 : C
55点未満 : D
と、かなり明確に分けられています。
目的としては、『住み分け』といったらいいかと思いますが、大企業でしか請け負うことができない案件もあれば、中小企業に落札をしてもらいたいという案件もあるため、住み分けることにより、よりそれらが明確になるということになります。
ランクが低いと損?
Cだから、Dだからやっても仕方ない…というお話をよく聞きますが、そんなことは一切ありません。
前述もさせて頂いた通り、あくまで『住み分け』です。
なので、Aだからと言って、すべての案件に参加できるわけではありません。
C.Dしか参加できない案件はたくさんあります。
今現時点(2011/11/29)で、NJSSで調べると
Aで参加できる案件は、受付中案件が6,980件
Dで参加できる案件は、受付中案件が5,220件
となっておりますので、大きな差はありません。
お客様の中では、小さな案件でポンポン落札できるので、ずっとDでいたいというお客様もいるくらいです。
いろいろなランク
最後に、今回は全省庁統一資格のお話をさせて頂きましたが、他の資格も色々ありますので、ご案内をさせて頂きます。
◆順位格付
東京都庁と東京の自治体の案件によく見られる。
等級に区分しない等級格付(A,B,C…ではなく1位,2位,3位…という順位になっている)
東京都では、土木・建設工事や設備工事(電気、排水、空調)以外の「設計・測量・地質調査」や「その他の工事」が当てはまります。
◆X
無格付けの場合、Xと標記されます。
過去売上実績がない場合は、ランク「X」となります。
◆N, S, SA, 特A, AA, Aa, @
格付「A」より上のランク。
◆一号, 二号, 三号, 四号, 五号
格付「A,B,C,D,E」の代わり。「1,2,3,4,5」というものもあります。
年度末になり、案件が増えると共に、春に向けて、新規事業の一つとして、官公庁・自治体事業に着手する企業様が増える時期となります。
従って、入札参加資格を取得される企業様も増えるということになります。この時期は、参加資格取得が大変混み合い、通常より取得に時間がかかるとよく聞きます。
是非、資格取得は今年中にして頂くことをお勧めいたします。資格を取得し、さあ入札に参加しようと思った時に立ちはばかるのは、案件をどうやって探すか、ということです。
そんな時は、是非NJSSをお試し頂きたくさんの案件に出会って頂き、1件でも多く落札していただければと思います。
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