官公庁入札における封印(封緘)とは、入札書類を密封し、事前に第三者が開封や改ざんできないようにする手続きです。
これにより、公平性と透明性が確保されます。封印が不適切な場合、入札が無効となるリスクがあるため、厳格な取り扱いが求められます。
封印の目的
- 公平性の確保:書類を密封し、開札まで入札価格や提案内容が漏れないようにすることで、入札者間の不正競争を防ぐ。
- 透明性の維持:官公庁側も封印された状態で書類を受け取り、開札時に初めて開封することで、公正なプロセスを証明する。
- 改ざん防止:入札書類の改ざんや不正行為を防止する役割も担います。
封印の手順
- 入札書類を指定の封筒に封入し、封筒の開口部分を糊付けして密封します。
- 封印は押印や署名を封筒の閉じ口に行う形で実施され、書類が開封された場合にわかるようにします。
注意点
- 発注機関ごとに様式やルールが異なるため、入札説明書を確認し、指示に従って封印を正確に行うことが重要です。
- 封印が不完全であったり、指定の様式に従わない場合、入札が無効とされるリスクがあるため、十分な注意が必要です。
封印は、公正な入札を実現するための重要な手続きであり、正確に実施することが求められます。現代ではデジタル封印の技術も発展しており、電子文書のセキュリティ強化にも寄与しています。