総合評価方式入札とは、入札価格と入札者の実績、技術提案の内容などを点数化し、その点数が最も高かったものと契約する方式のことです。
導入の背景にあるのが、公共工事の品質確保への懸念です。従来のように入札価格だけを評価する入札方式では、価格競争が工事の品質低下や環境破壊を招くと懸念され、それを未然に防ぐために導入されました。
総合評価方式入札では入札金額の一番低い事業者が落札者になるとは限らず、むしろ技術力の高い事業者ほど高く評価され、入札競争において有利となります。
価格以外の総合的なコストの削減、整備する施設の性能・機能の向上、社会的要請への対応などの項目が評価されます。
上記の項目と関連して、事業を実施するための組織体制や担当者のスキル、過去の実績、独自の創意工夫なども評価対象となります。